胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)件数の詳細
2024年9月の当院での胃カメラ件数は158件(2024年度計961件)でした。
尚、昨年同月の2023年8月の胃カメラ件数は141件でした。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)件数の詳細
2024年9月の当院での大腸カメラ件数85件(2024年度計488件)でした。
尚、昨年同月の2023年9月の大腸カメラ件数は70件でした。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の結果
9月158件のうち、1例の食道癌の方を認めました。その他多くが異常なし、その他食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎、慢性胃炎、胃ポリープなどの良性疾患でした。
また、ピロリ菌の除菌治療は8件(一次除菌8件、二次除菌0件)でした。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)の結果
9月85件のうち、1例の直腸癌の方を認めました。その他大腸ポリープ(大腸腺腫)を切除した方は28例で、すべての方を同日に内視鏡切除術を施行しております。
考察・まとめ
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)158件施行し、1例の食道癌の方を認めました。今年度4月から3例目の食道癌となり、食道癌が増えている印象です。今回の方は バレット食道癌のため逆流性食道炎からの発症を疑います。胃酸の逆流症状がある方は、当院に受診のうえご相談ください。その他、ピロリ菌感染の方8例に除菌術を施行しております。
また大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)85件を施行し、1例に直腸癌を認めております。その他28例の方に大腸癌前癌病変である大腸腺腫を認め内視鏡切除術を施行しております。大腸の悪性腫瘍の方も、今年の4月から10例目と昨年より多い印象です。いずれの悪性疾患も早期発見が予後を左右する重要な因子です。特に症状がある方は当院受診のうえご相談ください。
自覚症状がある方はもちろんのこと、自覚症状がなくても昨年健診を実施していない方はこの機会に受診の検討をお願い致します。
貧血症状、胃痛・腹痛、腹部違和感、便秘、下痢、血便、食欲低下、体重減少などの自覚症状や、癌の家族歴、ピロリ菌感染歴、健診にて便潜血陽性や貧血の指摘などがある方も一度受診をご検討いただけたら幸いです。
当院では、1年を通じてすべての内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)と腹部超音波検査(腹部エコー)を内視鏡専門医・消化器病専門医の松本院長、内視鏡専門医・内視鏡指導医・消化器病専門医の野中医師の2名で担当しております。松本院長は、月.火.水.木.金.土曜日と全日で診療・内視鏡検査をしており、野中医師は火、水、木、金で診療・内視鏡検査をしております。
尚、当院では麻酔を使い眠りながらの内視鏡検査(胃カメラ.大腸カメラ)も行っておりますので、お気軽にご相談ください。