・胃カメラ・胃内視鏡(上部消化管内視鏡検査)1585件(昨年度は1549件)
・大腸カメラ・大腸内視鏡(下部消化管内視鏡検査)819件(昨年度は832件)
合計2404件(昨年度は2381件)でした。
上記2404件の全内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)のほとんど2371件を内視鏡指導医・内視鏡専門医・消化器病専門医である院長が施行しております。
33件は院長がコロナウイルスに罹患し1週間休診としたため代診の内視鏡専門医・消化器病専門医がかわりに施行致しました。
・胃カメラ・胃内視鏡(上部消化管内視鏡検査)では、全1585件中11件の悪性腫瘍(悪性腫瘍および前癌病変の腺腫)を認めましました。
その内訳は、胃癌7件、胃悪性リンパ腫1件、胃GIST1件、十二指腸腺腫(前癌病変)2件でした。
・大腸カメラ・大腸内視鏡(下部消化管内視鏡検査)では、全819件中16件の悪性腫瘍を認めました。大腸癌が14件、直腸カルチノイド腫瘍が2件認めております。
その他、819件中304件の大腸ポリープ(大腸腺腫)を当院で切除しております。(上記の悪性腫瘍16件の一部の方も含みます。)
内訳の詳細
・胃カメラ・胃内視鏡(上部消化管内視鏡検査)
胃癌7件の方は進行癌1件、早期癌6件でした。そのうち1件が外科的手術、6件が内視鏡による治療(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)となりました。
胃悪性リンパ腫の1件はいずれも大学病院血液科で加療・経過観察されております。
胃GIST 1件は総合病院にて外科的手術加療し治癒、現在も経過観察されております。
十二指腸腺腫2件はいずれも総合病院へ紹介し内視鏡による治療(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)となり、現在は当院で経過観察をしております。
また、当院でピロリ菌除菌治療をされた方は1次除菌106件、2次除菌11件と合計117件の方が当院で除菌治療をされました。今年度は3次除菌をされた方はいらっしゃいませんでした。
・大腸カメラ・大腸内視鏡(下部消化管内視鏡検査)
直腸カルチノイド腫瘍2件の方は大学病院、総合病院にて内視鏡切除術を施行し治癒切除となり、当院で定期的に経過観察予定となっております。
その他14件の大腸癌を認め、そのうちの4件が進行癌、10件が早期癌でした。4件の進行癌は近隣の総合病院や大学病院で外科的加療(手術)を施行し、治療した病院と当院で連携をとり現在も当院外来で術後経過観察をさせていただいております。
10件の早期大腸癌のうち3件の方は、当院での内視鏡検査同日にそのまま内視鏡切除を施行し治癒切除となっております。次回1年後に当院で経過観察予定です。
10件の早期大腸癌のうち8件の方(重複症例が1例)は近隣の総合病院へ紹介し内視鏡切除術を施行いたしました。全ての方が治癒切除となっております。
2022年度は、当院で施行した胃カメラ・胃内視鏡(上部消化管内視鏡検査)で11件、大腸カメラ・大腸内視鏡(下部消化管内視鏡検査)で16件の食道癌・胃癌・大腸癌・カルチノイド腫瘍などの悪性腫瘍を発見し治療させていただきました。
今年度ほとんどの方が治療後治癒されました。癌などの悪性腫瘍は早期発見し早期の治療が重要と考えられます。そのためには定期的な健康診断や外来受診、何かの症状がある際には、我慢せずに早めの受診を心がけていただけたら幸いです。
また当院では、ヘリコバクターピロリ菌の除菌療法を積極的に施行しております。1次、2次除菌はもとより自費診療での3次、4次除菌も施行しておりますのでお気軽にご相談ください。
2022年度は合計2404件の内視鏡検査をさせていただき、2371件の検査を私が担当しております。今年度は私自身がコロナに罹患したため1週間の自宅療養のため休診とし、その間の33人の方は代診の内視鏡専門医・消化器病専門医に内視鏡を施行していただきました。キャンセルや延期をしていただいた患者様にはご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
なお、今年度受診した方の多くが埼玉県内在住の方ですが、東京都在住の方も昨年度より増えております。また他県からの検査受診の方も増えており、神奈川県、群馬県、遠方では静岡県や新潟県の方も受診され内視鏡検査をさせていただきました。
また、今年度は多くの総合病院や大学病院の医師、開業医の先生方が受診され内視鏡検査を施行させていただきました。多くの同業医師の内視鏡検査を施行させていただいたことは、自信にもなりとても嬉しく思います。今後も医師や多くの患者様から信頼を得られるような内視鏡医を目指し日々精進していく所存でございます。
当院ではさいたま市の胃癌検診や大腸癌検診はもちろんのこと、肺癌検診、前立腺癌健診も施行可能です。また女性の乳腺専門医による乳癌検診も施行しております。
例年、9月以降は検査が大変混み合い予約が取りにくい状況になります。特に昨年がん検診を受診しなかった方や、何か症状がある方は早めの検診受診や内視鏡検査をご検討いただけたら幸いです。
当院は開院し9年目となりました。私は2017年の7月に発熱のため1日休診とさせていただきましたが、それ以降6年弱は1日も休まずに診療をして参りました。毎年新年に1日も休まずに診療をすることを目標にしておりましたが、今年は年明け早々に新型コロナウイルスに罹患し1週間の自宅療養となってしまいました。多くの患者様にご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。
今年度からまた新たな気持ちで、体調管理に留意し休まず診療を続けていく所存です。月・火・水・木・金・土曜日と毎日検査および外来診療しておりますので、何か気になる症状などございましたらご相談いただけたら幸いです。
今後ともご指導のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
さいたま市大宮区 のなか内科院長 野中 雅也