胃カメラでわかる病気

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胃の不調、見逃さないで。胃カメラでわかる様々な病気

「胃が痛い」「胸やけがする」「食欲がない」「吐き気」といった症状は、日常的によくあるものですが、中には重大な病気が隠れていることもあります。
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)は、食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察することで、これらの病気を早期に発見し、適切な治療につなげることができる重要な検査です。
ここでは、胃カメラで具体的にどのような病気がわかるのかをご紹介します。

食道で見つかる病気

食道炎: 食道の粘膜に炎症が起こった状態です。

症状 胸やけ、胸の痛み、つかえ感などが現れます。
原因 胃酸の逆流(逆流性食道炎)、薬剤、感染などが考えられます。
胃カメラでの所見 食道粘膜の発赤、びらん(ただれ)、潰瘍などが観察されます。

食道潰瘍: 食道の粘膜が深く傷つき、組織が欠損した状態です。

症状 強い胸の痛み、嚥下痛(飲み込むときの痛み)などが見られます。
原因 胃酸の逆流、薬剤、感染などが考えられます。
胃カメラでの所見 深く掘れたような粘膜の欠損が観察されます。

食道ポリープ: 食道の粘膜にできる隆起性病変です。

症状 ほとんどが無症状ですが、大きくなるとつかえ感などを感じることがあります。
原因 様々な種類があり、炎症性や腫瘍性のものがあります。
胃カメラでの所見 食道粘膜から突出した病変として観察されます。必要に応じて生検を行い、良性・悪性を診断します。

食道がん: 食道の粘膜から発生する悪性腫瘍です。

症状 初期にはほとんど自覚症状がありませんが、進行すると嚥下困難、胸の痛み、体重減少などが現れます。
原因 飲酒、喫煙、逆流性食道炎などがリスク因子とされています。
胃カメラでの所見 食道粘膜の不整な隆起や陥凹、狭窄などが観察されます。生検による病理診断が確定診断となります。

バレット食道: 胃酸の慢性的な逆流により、食道の粘膜が胃の粘膜に似た特殊な組織に置き換わった状態です。

症状 逆流性食道炎の症状(胸やけなど)を伴うことが多いですが、無症状のこともあります。
原因 慢性的な胃酸の逆流です。
胃カメラでの所見 食道下部の粘膜が、正常な食道粘膜とは異なる色調や模様を呈しているのが観察されます。バレット食道から食道がんが発生するリスクがあるため、定期的な経過観察が必要です。

胃で見つかる病気

胃炎: 胃の粘膜に炎症が起こった状態です。

症状 胃痛、胃もたれ、吐き気、食欲不振など。
原因 ピロリ菌感染、アルコール、薬剤、ストレスなど、様々な原因があります。
胃カメラでの所見 胃粘膜の発赤、腫れ、びらん、出血などが観察されます。慢性胃炎では、粘膜の萎縮が見られることもあります。

胃潰瘍: 胃の粘膜が深く傷つき、組織が欠損した状態です。

症状 みぞおちの痛み(食後や空腹時に多い)、吐血、下血などが見られることがあります。
原因 ピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用などが主な原因です。
胃カメラでの所見 胃粘膜に円形や線状の深い欠損が観察されます。

胃ポリープ: 胃の粘膜にできる隆起性病変です。

症状 ほとんどが無症状です。
原因 胃底腺ポリープ、過形成性ポリープなど、様々な種類があります。胃底腺ポリープは基本的にがん化のリスクは低いですが、過形成性ポリープは種類によってはがん化のリスクがあるため、経過観察や切除が必要となることがあります。
胃カメラでの所見 胃粘膜から突出した病変として観察されます。

胃がん: 胃の粘膜から発生する悪性腫瘍です。

症状 初期にはほとんど自覚症状がありませんが、進行すると胃痛、食欲不振、体重減少、吐き気、嘔吐、吐血、下血などが現れることがあります。
原因 ピロリ菌感染、喫煙、食生活などがリスク因子とされています。
胃カメラでの所見 胃粘膜の不整な隆起や陥凹、潰瘍などが観察されます。早期胃がんは粘膜のわずかな変化として現れることもあります。生検による病理診断が確定診断となります。

胃MALTリンパ腫: 胃に発生する悪性リンパ腫の一種です。

症状 腹痛、消化不良、食欲不振などが見られることがありますが、無症状のこともあります。
原因 ピロリ菌感染との関連が深く指摘されています。
胃カメラでの所見 胃粘膜のびまん性の肥厚や結節などが観察されます。生検による病理診断が必要です。

十二指腸で見つかる病気

十二指腸炎: 十二指腸の粘膜に炎症が起こった状態です。

症状 上腹部痛、吐き気、食欲不振など。
原因 胃酸の過分泌、ピロリ菌感染、薬剤などが考えられます。
胃カメラでの所見 十二指腸粘膜の発赤、腫れ、びらんなどが観察されます。

十二指腸潰瘍: 十二指腸の粘膜が深く傷つき、組織が欠損した状態です。

症状 空腹時の上腹部痛が特徴的です。吐血、下血が見られることもあります。
原因 ピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用などが主な原因です。
胃カメラでの所見 十二指腸粘膜に円形や線状の深い欠損が観察されます。

十二指腸ポリープ: 十二指腸の粘膜にできる隆起性病変です。

症状 ほとんどが無症状です。
原因 様々な種類があり、腺腫などはがん化のリスクがあるため、切除が推奨されることがあります。
胃カメラでの所見 十二指腸粘膜から突出した病変として観察されます。

その他、胃カメラでわかること

ピロリ菌感染の有無

胃粘膜の生検組織や迅速ウレアーゼ試験、採血検査、呼気ピロリ菌検査などで診断します。

胃粘膜の萎縮

胃粘膜が薄くなり、血管が透けて見えるなど、特徴的な所見を認めます。萎縮性胃炎は胃がんのリスクを高めるため、定期的な経過観察が重要です。

些細な症状でも、ご相談ください

胃の不調は、放置せずに早期に原因を特定し、適切な対応をとることが大切です。さいたま市大宮区の『のなか内科』では、患者様一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診療と検査を行っております。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

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