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理事長インタビュー
理事長野中 雅也
親子三代80年の
歴史を受け継ぎ
患者様とご家族を包括的に
支える医療を
クリニックの歴史は？
当院は昭和21年、私の祖父が呼吸器内科医として大宮区浅間町に開業したのが始まりです。当時はまだ周りに医療機関も少なく、夜中でも往診に行くようないわゆる町医者でした。その後、消化器外科医だった父が病院を同地に開院し、入院施設も備えていた時期もあります。
2005年には介護老人保健施設「みやびの里」も開設しました。また、2015年に現在の大宮区下町に移転してクリニックとして再スタートし、親子三代で80年の歴史の中で、地域の皆様に支えられながら診療を続けています。三代に渡って通院してくださるご家族もいらっしゃり、本当にありがたく思っています。
現在の診療体制は？
2024年4月から松本先生を院長として迎えて、全日2診体制となりました。以前は私一人で診療していましたが、患者様が増えて対応が難しくなっていました。多い日には1日で250人もの患者様が来院されたこともあり、お待たせする時間も長くなっていました。
現在は常勤医師2名に加えて、非常勤医も含めて現在7名体制で診療しています。消化器内科の常勤専門医が2名、非常勤医が数名という充実した体制です。
診療で大切に
していることは？
患者様だけでなく、ご家族まで含めて包括的に診ることを大切にしています。特にご高齢の患者様の場合、ご本人だけでなくご家族の悩みや負担も考慮する必要があります。例えば認知症や常に介助や介護が必要な患者様では、ご家族からの相談も多く寄せられます。
患者様の回復を第一に考えつつ、さらにご家族にとってもより良い形となるよう、総合的に診療を行っています。「老老介護」が増えている現代では、お一人が健康でも、もうお一人が健康でなければ、二人とも幸せとは言えません。そういった視点で、患者様とご家族の両方に寄り添う医療を心がけています。
2階増築で内視鏡検査
体制を大幅拡充
当日検査にも対応可能な
柔軟な体制
内視鏡検査の特徴を
教えてください
現在、2階部分の増築を進めており、内視鏡検査の体制を大幅に充実させる予定です。内視鏡専門医2名体制により、より多くの患者様に対応できるようになります。
新たに設ける2階フロアには、院内で下剤を服用できるスペースを6～7人分設置し、トイレ付き個室も1室完備する予定です。プライバシーに配慮した空間で、安心して検査を受けていただけるよう準備を進めています。また、当日の飛び込み検査にも対応できる枠を設ける計画で、朝9時30分までに受診いただければ、予約状況によっては当日の大腸検査にも対応できる体制を整える予定です。
当日検査の詳細は？
増築後は、胃カメラ・大腸カメラともに当日検査に対応できる体制を整える予定です。大腸カメラの場合は、朝食を摂らずに9時30分までにご来院いただければ、診察での可否を決定後に下剤を服用して当日中に検査を受けていただけるよう準備を進めています。
「急に血便が出て心配」「便潜血陽性だったが忙しくて検査を受けられなかった」といった方にも、より柔軟に対応できるよう体制を拡充してまいります。
松本先生はどんな
医師ですか？
松本先生は本当に優秀で、人柄も素晴らしい医師です。以前から非常勤で来ていただいていた時から、丁寧で温厚な対応が患者様に好評でした。
内視鏡の技術も非常に高く、私自身も松本先生に検査をお願いしています。5～6年ぶりに受けた大腸カメラでしたが本当に上手で、苦痛もほとんどありませんでした。丁寧さと技術、そして検査前の雰囲気づくりも上手で、患者様が安心して検査を受けられる環境を作ってくださいます。
薬に頼らない生活習慣病治療
患者様の希望を尊重した
オーダーメイド診療
生活習慣病の診療方針は？
薬をなるべく使わない方針を大切にしています。まずは食事や運動などの生活指導から始めて、患者様の「薬を飲みたくない」という希望を尊重し、一緒に頑張ろうという姿勢で取り組んでいます。
そして薬を飲み始めたとしても、「一生飲み続ける」わけではありません。生活習慣の改善を継続的にサポートし、最終的には薬を減らしたり、やめられるよう目指しています。数値が良くなったからといって安心せず、根本的な改善に向けて患者様と二人三脚で取り組んでいます。
検査についての考え方は？
採血は必要最低限に留めています。データに大きな変化がないのに毎月採血することは、患者様の経済的・身体的負担になりえます。
当院では患者様の状態とご希望を考慮しながら、本当に必要な検査だけを提案しています。ルーティーンではなく、お一人おひとりの状態を見極めて検査の頻度を決定しています。これもオーダーメイドの診療の一環だと考えています。
その他の検査体制は？
内視鏡以外にも、エコー検査（腹部・甲状腺・乳腺）、各種迅速検査、健康診断など幅広く対応しています。特に感染症のコロナ・インフル抗原検査、溶連菌検査、ピロリ菌の尿素呼気検査などは当日結果が分かります。
健康診断では、レントゲンや心電図、尿検査の結果は即日発行も可能です。採血項目がない検診であれば、その場で結果をお渡しできます。急いで会社に提出しなければならない場合など、お気軽にご相談ください。（内容や予約状況により当日施行が不可の場合もございます。）
地域に根ざした
温かい医療を提供
三代続く信頼関係を大切に
今後の展望を
お聞かせください
将来的には常勤医師をもう一人迎えて3名体制にしたいと考えています。これにより、内視鏡検査もさらに充実させることができ、予約も取りやすくなります。患者様をお待たせすることなく、必要な検査や治療を提供できる体制を整えたいです。
また、慢性疾患の新規患者様も積極的に受け入れていきたいと思っています。高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症、脂肪肝、貧血、甲状腺疾患など、幅広い内科疾患に対応しています。地域の皆様の「かかりつけ医」として、より多くの方の健康をサポートしていきたいです。
地域医療への思いは？
祖父の代から数えて80年、この地域で医療を提供してきました。大宮の発展とともに歩んできたクリニックとして、これからも地域の皆様の健康を守っていきたいと思っています。
単に病気を診るだけでなく、患者様の生活背景やご家族の状況まで理解した上で、最適な医療を提供することが地域医療の役割だと考えています。大きな病院では難しい、きめ細やかな対応ができるのが当院の強みです。
患者様へメッセージを
お願いします
当院は「患者様とご家族の幸せ」を第一に考えた医療を提供しています。内科疾患は一貫して断らないことを目標にしており、どんな症状でもまずはご相談ください。
現在、2階の増築を進めており、内視鏡検査の体制をさらに充実させていく予定です。また、患者様のご希望を伺いながら、一緒に治療方針を作り上げていくオーダーメイドの診療を心がけています。
これからも親子三代続く地域との信頼関係を大切にしながら、温かく丁寧な医療を提供してまいります。健康に関することは何でもお気軽にご相談ください。スタッフ一同、患者様とご家族の健康と幸せのために全力でサポートさせていただきます。
野中 雅也
院長インタビュー
院長松本 泰輔
大学病院での経験を
地域医療に活かし
患者様に寄り添う温かい
診療を実践
のなか内科の院長に
就任したきっかけは？
2014年から東京医科大学の消化器内科に入局し、大学病院で経験を積んできました。土曜日に非常勤医師として、のなか内科で診療させていただく機会があり、野中理事長の患者様に対する温かい接し方や的確な診断と治療を目の当たりにしました。
子どもから高齢者まで幅広く診療されている姿に感銘を受けて、「こういった開業医になりたい」と思ったのがきっかけです。野中理事長からお誘いいただき、2024年4月1日から院長に就任しました。
理事長はどんな医師ですか？
野中理事長は本当に「仕事ができる」医師です。頭の回転が速く、キレも良く、記憶力も抜群です。
何より素晴らしいのは、患者様や私たちスタッフに対する人当たりの良さと面倒見の良さです。診察室が隣同士なので、患者様との会話が聞こえてくることがありますが、患者様が理事長を本当に信頼し、大好きなのが伝わってきます。理事長のファンがたくさんいらっしゃいます。私も日々、そんな診療ができるよう勉強させていただいています。
どんな診療を心が
けていますか？
待ち時間を少なくし、的確な診断と治療により受診回数を減らせるよう心がけています。内視鏡検査では、患者様の苦痛を最小限に抑えることを最重視しています。
また、子どもから高齢者までジェネラリスト（総合医）として包括的に診療し、重症・重篤な疾患を見逃さないよう注意しています。当院で対応が難しい場合は、連携している拠点病院へスムーズにご紹介できる体制も整えています。患者様と一緒に成長していきたいという気持ちで、日々診療にあたっています。
苦痛の少ない
内視鏡検査を追求
患者様を家族のように
思う優しさ
内視鏡検査の特徴は？
「他のクリニックで苦痛があった検査も、当院では楽だった」というお声を多くいただいています。胃カメラ・大腸カメラともに、鎮静剤を使わなくても苦痛を少なく検査を受けていただけるよう工夫しています。
大切なのは「優しさ」です。患者様を自分の家族だと思って、非常に丁寧に検査を行っています。内視鏡の動かし方やスピードひとつとっても、「これをやったら辛いだろうな」ということは避けています。検査件数を増やすためにスピードを上げることもできますが、時間を少し余分にかけてでも、患者様の苦痛がないよう心がけています。本当に「愛情」を持って検査にあたっています。
検査技術の
向上はどのように？
私自身も毎年内視鏡検査を受けています。自分で体験することで、どんな操作が苦痛につながるのか、どんな対応が安心感を与えるのかを学んでいます。上手な先生の技術を思い出しながら、逆に辛かった経験は絶対にしないよう心がけています。
内視鏡検査は技術の差が大きく出る検査です。検査前の雰囲気づくりも重要で、話術も含めて患者様がリラックスして検査を受けられるよう、声かけや説明にも気を配っています。技術と優しさの両方があって、初めて良い検査ができると考えています。
得意とする診療分野は？
消化器内科が専門で、特に消化管の経験が豊富です。ただし、プライマリーケアとして肝臓や胆膵領域も含めて総合的に診療できる体制を整えています。
大学病院では専門に特化した診療が中心でしたが、地域のクリニックでは幅広い対応が求められます。内科疾患全般に対応し、専門外の相談を受けることもありますが、無理をせずに適切な専門医へご紹介することも大切だと考えています。
2階増築で実現する
新たな診療体制
より快適で効率的な検査環境
2階の内視鏡フロアの
特徴は？
現在、2階の増築を進めており、新フロアは内視鏡検査に特化した設計となる予定です。プライバシーに配慮した環境のもと、落ち着いて検査を受けていただけるよう計画しています。検査後にお休みいただけるリカバリースペースも設け、より安心して検査を受けていただける環境を整えてまいります。
また、1階では一般内科診療を中心に、2階では内視鏡検査を集中的に行う体制とすることで、より効率的な診療を目指しています。これにより、検査待ち時間の短縮や、より多くの患者様に対応できる体制の構築を進めています。
院長が大切に考える
“診療理念”は？
患者様のことを第一に考えた、“オーダーメイドの診療”です。多くの医療機関ではガイドライン通りの治療を押し付けがちですが、当院では患者様のご希望を大切にしています。「これをやらなければダメ」「できないなら来ないで」というような対応はいたしません。
患者様のご希望をお聞きしながら、やらないことのリスクもしっかり説明した上で、「まず試してみましょう」「ダメだったら一緒に考えましょう」という姿勢で診療しています。患者様と相談しながら治療方針を作り上げていく、まさにオーダーメイドの診療です。
今後の展望を
お聞かせください
将来的には、簡単な内視鏡治療も行えるようになればと考えています。例えば、早期胃がんや大腸がんのESD（内視鏡的粘膜下層剥離術）などです。私は大学病院でこれらの治療経験もあるので、設備や体制が整えば、日帰りでの治療も可能になるかもしれません。
地域のクリニックでも高度な医療を提供できる時代になってきています。患者様が遠くの病院に行かなくても、身近な場所で専門的な治療を受けられる環境を作っていきたいです。
患者様とその家族を含めた
トータルケア
地域の皆様の健康を支える
「かかりつけ医」
患者様へメッセージを
お願いします
患者様とご家族も含めてトータルケアができるよう、丁寧に診療させていただきます。どんな小さな症状や不安でも、安心してご相談ください。当院には優しく丁寧なスタッフが揃っており、医療の質だけでなく、おもてなしの心も大切にしています。
内視鏡検査については、苦痛を最小限に抑える技術と配慮で対応いたします。「内視鏡は怖い」「痛い」というイメージをお持ちの方も、ぜひ一度当院の検査を体験していただければと思います。
患者様からのご意見は全て勉強になります。Googleの口コミも含めて、いただいたご意見を真摯に受け止め、一緒に成長していきたいと考えています。地域の皆様の健康を支える「かかりつけ医」として、これからも温かく丁寧な診療を心がけてまいります。
松本 泰輔